【緊急解説】放置厳禁!GビズIDから「認証方法変更」のメールは結局何なの? 何をすればいいの?

当ページは、アフィリエイト広告を利用しています

皆さまこんにちは。
ビジネス支援行政書士 ライズ法務事務所の米山です。
当事務所では補助金申請サポートなどを主業務としており、行政書士の中でも数少ない認定支援機関として経済産業省から認定されており、加えて、元官僚(制度を作る側)の経歴持っているという、レア度と専門性の純度が極めて高い事務所となります。

設立以降多くの事業者さまからお声がけをいただき、成長する機会に恵まれております。
本当にありがたい限りでございます。

さて、
ここ最近、皆様のお手元(登録メールアドレス)に、GビズID事務局から「【重要】GビズID認証方法の変更予定のご案内」というメールが届いているかと思います。

「認証方法の変更? 何か面倒そうだな…」
「行政サービスへのログイン? たまにしか使わないから後でいいか」

そんな風に思って、メールをそっと閉じてしまった方はいらっしゃいませんか?

それは非常に危険です!

今回の変更、単なるシステム更新だと思って放置していると、いざ補助金を申請しようと思った時に「ログインできない!」という事態になりかねない、非常に重要な内容が含まれています。

そこで今回は、

このメールは結局何なの?
何をすればいいの?

ということを、トラブルを回避するための「最適な対応策」も含めて解説していきます。
ぜひ最後までお付き合いください!

と、その前に

日本法令様のご協力により、書籍を出版させていただきました!
この記事執筆時点でのAmazon評価は星4.5という非常に高い評価を頂戴しております!

そして、ありがたいことはまだあって、この書籍ですが、皆様のおかげにより、
重版となりました!

近年、補助金申請支援を通じて顧客拡大を図りたい士業が増えていますが、補助金に関する正しい知識やルールを知っておかなければ不正受給につながりかねません。また、要件を満たせば必ず採択されるわけではなく、申請書や事業計画書の作成にテクニックが必要です。
本書は、経済産業省OBである著者が補助金の補助金の知識や企業への情報提供、書類の作成、他業務への展開、トラブル対応など、業務に取り組むためのノウハウ、テクニックをわかりやすく解説します。また、購入者特典として、業務委託契約書、事業計画書の作成例、ヒアリングシートが付きます。
※おかげさまで重版が決定いたしました!

【単行本】 256ページ
【出版社】 日本法令
【発売日】 2025年6月21日

「士業のための」という枕詞が付いておりますが、正直、どなたに読んでいただいても参考になる一冊に仕上がったと我ながら思っておりますので、ぜひ一度手に取っていただければ幸いです☆

もちろん、引き続き補助金申請支援をメインに活動して参りますので、ご質問等ありましたらお気軽にご連絡ください。

それでは補正予算の内容を具体的に見ていきましょう!

1.「行政サービス」という言葉の罠! 実は主要な補助金システムが対象

 1-1 メールに書かれている「行政サービス」の正体とは?

まず、今回のメールの内容ですが、冒頭で「変更内容」として以下のことが記載されています。

変更内容(1.のみ抜粋)

  1. SMS認証の利用範囲の変更
    - SMS認証は、GビズIDマイページへのログイン時専用となります。
    - SMS認証は、行政サービスへのログインには、ご利用いただけなくなります。

ここで多くの方が引っかかるのが、「行政サービス」というお役所特有の少しフワッとした表現です。

「行政サービス? うちはGビズIDのマイページくらいしか見てないし、関係ないかな」

と思われがちですが、ここが最大の落とし穴です。
どういうことか、もう少し深堀りいたします。

 1-2 jGrantsも持続化補助金もログイン不可に!?

デジタル庁が公開している「GビズIDで利用できる行政サービス一覧」を確認すると、衝撃の事実が分かります。
ここで言う「SMS認証が使えなくなる行政サービス」には、以下のシステムが含まれているのです。

  1. jGrants(Jグランツ):ものづくり補助金、事業承継・引継ぎ補助金などの申請システム
  2. 小規模事業者持続化補助金<一般型>申請受付システム
  3. IT導入補助金

    など

いかがでしょうか。

耳にしたことがある補助金が多く含まれていたかと思います。
特に、持続化補助金やIT導入補助金は当事務所へも相談が多く寄せられる大人気の補助金です。
何なら実際に申請したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

つまり、今回の通知は『補助金への申請に関する通知』と言い換えることが出来ます。
そしてそれはすなわち、今回の変更を放置していると、いざ補助金の締切直前に「ログインしようと思ったらSMSが届かない!」、「申請画面に入れない!」という最悪の事態を招くことになることを意味しています。

補助金の申請は特にスピード感が命です。
システムに入れないというだけで申請機会を逃すことは絶対に避けなければなりません。

今回の記事でタイトルに「放置厳禁!」と付けたのはこのためです。
このメールの内容を解説した次は、では実際にこのメールについて何をすればいいのか、について解説していきます。

2.解決策は2つ。しかし「アプリ認証」には懸念あり

では、SMS認証が使えなくなった後、どうすれば良いのでしょうか。
提示されている解決策は、以下の2つです。

  1. GビズIDアプリ(スマホアプリ)を使って認証する
  2. 新設される「メールOTP(ワンタイムパスワード)認証」を使う

政府の案内を見ると、なんとなく「アプリを入れてください」という空気を醸し出していますが、当事務所としてはアプリの導入は慎重に検討すべきだと考えています。

ここではその理由を解説していきます。

 2-1 アプリストアでの評価を確認してみると…

なぜアプリをおすすめしにくいのか。
理由はシンプルで、アプリの動作に不安を感じる声が散見されるからです。

実際にiPhone(App Store)やAndroid(Google Play)のストアで「GビズIDアプリ」の評価を確認してみるとなかなか厳しい評価を受けている状況となっています。

  1. App Store評価:★1.5(5段階評価)
  2. Google Play評価:★1.8(5段階評価)
App Storeより(2025年12月7日時点)
Google Playより(2025年12月7日時点)

レビュー欄には、「認証ボタンがグレーアウトして押せない」、「ログインできない」といった悲痛な叫びが並んでいます。

「アプリ認証でかんたんに」というキャッチコピーとは裏腹に、現状では多くのユーザーがアプリに対してストレスを感じている状況です。

 2-2 申請直前のトラブルは命取り

補助金申請の現場では、締切ギリギリまで書類の修正やアップロード作業を行うことが多々あります。
そんな一分一秒を争うタイミングで、「アプリが動かない」、「認証通知が来ない」といったトラブルに見舞われたらどうなるでしょうか。

私なら、そんなリスクは絶対に負いたくありません。

動作環境に左右されやすいツールを業務の基幹部分に組み込むのは、経営判断としてリスク管理の観点から慎重になるべきだと考えています。

3.結論:おすすめは新設される「メールOTP認証」!

 3-1 なぜメールOTP認証が推奨されるのか

以上の理由から、当事務所での推奨は、今回新設される「メールOTP(ワンタイムパスワード)認証」です。

これは、ログイン時に登録済みのメールアドレスへ「数字のコード(ワンタイムパスワード)」が届き、それを画面に入力してログインするという方式です。

この方法をおすすめする理由は4つあります。

  1. メールを受信して入力するだけという昔からある安定した手法なので、アプリのような「動かない」リスクが極めて低いです。
  2. 民間のWebサービスやネットバンキング等でも広く採用されており、多くの方がこの手法に慣れており、直感的に操作できます。
  3. アプリを入れなくて済みます。(アプリを増やさずに済む)
  4. スマホの機種変更やOSアップデートの影響を受けずに済みます。

 3-2 今すぐやっておくべき事前準備

この「メールOTP認証」は、2025年12月17日(予定)のシステム変更後から設定可能になります。
現時点で皆様がやっておくべきことは、たった1つです。

GビズIDのアカウントIDとして登録しているメールアドレスが、確実に受信できる状態か確認すること

もし、担当者が退職していてメールが見られない、普段使っていないアドレスで登録している、といった場合は、今のうちに登録アドレスを変更しておきましょう。

4.まとめ

さて、いかがでしたでしょうか。
「【緊急解説】放置厳禁!GビズIDから「認証方法変更」のメールは結局何なの? 何をすればいいの?」と題して、GビズIDの認証方法変更に伴う注意点と対策について解説させていただきました。

ポイントを整理すると、

  1. 「行政サービスへのログイン不可」=「補助金申請システムへのログイン不可」という重大な意味を持つ
  2. 「GビズIDアプリ」は評価が芳しくなく、トラブルのリスクがあるため慎重な検討が必要
  3. 結論として、安定・確実な「メールOTP認証」への切り替えがベストな選択肢

となります。

デジタル庁としてはセキュリティ強化や利便性向上を目指しているのでしょうが、現場の事業者にとっては「申請できない」が一番のリスクです。
「たかがログイン方法」と侮らず、今のうちからしっかりと準備をして、来るべき補助金シーズンに備えていただければ幸いです。

今回紹介した内容があなたのビジネスをより効率的に進める手助けになれば嬉しい限りです。

補助金は『募集期間』があるため、「知った時にはもう終わってた、、」ということが起こりがちです。
ぜひ当事務所では補助金に関する情報発信を行っておりますので、定期的に覗きに来ていただければ幸いです。

もちろん、当事務所でもお手伝いさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。
民間企業など行政書士以外が申請者に代わって書類を作成することは違法です。行政書士以外の書類作成代行の広報にはお気を付けください。

今回は以上になります。

ご相談やご不明点などございましたら当事務所までご連絡ください。
各種支援制度が続々と動き始めていることから当事務所の業務状況次第ではご依頼をお受け出来ない事態も考えられます。
ご興味がありましたらお早めにご一報ください。

皆さまの持続的な事業運営を願っております。
それではまた

ブログ記事では紹介しきれていない補助金情報をFacebookで紹介していますので、ぜひお立ち寄りください☆

【事務所用FB】補助金に関する有益情報を発信(現在、原則:月、水、金に発信しています)

【個人用FB】行政書士業以外のことを発信