GビズIDの即日取得が可能に! アカウント作成が補助金受給への第一歩!


皆さまこんにちは。
ビジネス支援行政書士 ライズ法務事務所の米山です。
当事務所では補助金申請サポートなどを主業務としており、行政書士の中でも数少ない認定支援機関として経済産業省から認定されており、加えて、元官僚(制度を作る側)の経歴持っているという、レア度と専門性の純度が極めて高い事務所となります。

設立以降多くの事業者さまからお声がけをいただき、成長する機会に恵まれております。
本当にありがたい限りでございます。

1月も第2週に入り、行政機関における2024年もいよいよ本格的にスタートです。
これはすなわち、補助金制度2024も動き始めるということを意味しております。

さて、そんな中、同じ士業仲間との会話の中で
「GビズIDってさぁ、取得まで概ね2週間ってもっと短くならんのかねぇ?」
という話が出ました。

いやいや、ちょっと待って
いまGビズIDって「概ね2週間」っていう表記から変わってるんやで!
ふむ、これはちゃんと情報発信しておいた方が良さそうだな、、

ということで、今回はGビズIDに焦点を当てた記事を作ってみました。

なお、2024年1月9日現在の公式HPをもとに執筆しております。
公式情報は変更される可能性がありますことから、正確な情報、詳細な情報は公式HPからご確認ください。

(GビズID公式HP)
https://gbiz-id.go.jp/top/

それではいきましょう

1.GビズIDとは

多くの方がおそらく『補助金申請のために必要なID』という認識を持っているかと思いますが、元々は

  • 行政手続きが煩雑
  • 平日に役所に行く時間が取れない
  • オンライン化したって言っても複数の行政サービスがバラバラ

そんな課題を解決するために共通認証システムとして立ち上がったのが今回の記事の主役、GビズIDになります。

元々がこのような思想のもとで立ち上がったものですので、GビズIDを取得することで、
・個人や法人が様々なデジタルサービスを利用できるようになり手間が軽減される
・行政とデジタルでやり取りが可能になり審査や確認作業が迅速化される
などのメリットを得ることが出来ます。

なにより、アカウントは最初に1つ取得するだけで有効期限や年度更新の必要が無いため、取得しておいて損しないものとなっております。
ぜひ、この記事を参考にして、GビズIDのアカウント作成にチャレンジしてみてください。

2.GビズIDアカウントの種類と申請方法

 2-1 GビズIDは3種類ある

さて、それでは早速登録方法について解説していきましょう、、、
と、その前に!
GビズIDには、

  • プライム
  • メンバー
  • エントリー

の3種類あります。
が、1つずつ丁寧に解説するのは今回の目的から外れてしまいますので、ここでは公式サイトから転載させていただきます。

公式サイトから抜粋

3種類のうち、補助金申請などで必要になってくるのは『プライム』アカウントになります。
民間のサブスクに慣れている現代では『プライム』と聞くと月々の利用料をついつい心配してしまいますが、GビズIDの利用に料金は発生しませんので『プライム』アカウントを取得しましょう!

※この記事ではこれ以降、『GビズID』イコール『プライムアカウント』といたします。

 2-2 書類郵送申請とオンライン申請

GビズIDアカウント作成のための申請方法は、書類郵送申請とオンライン申請の2つの方法があります。
アナログ方式とデジタル方式、と言い換えてもいいかもしれません。
どちらがいい・悪いということではなく、それぞれ特徴がありますのでご自身の状況にあって選択していただければと思います。

なお、オンライン申請は2023年8月29日から利用可能になった新しい申請方法のため、一部の『GビズIDについて紹介』している情報サイトでは情報がアップデートされていなかったりしますのでご注意ください。

オンライン申請と書類郵送申請について、それぞれの特徴をざっと分けると次のようになります。

オンライン申請

即時発行されるのが最大の特徴(2023年8月29日に新機能としてリリース)
その一方で、申込み出来るのは個人事業主のみ、マイナンバーカードが必要といった条件があります。
(法人、マイナンバーカードを持っていない方は申請出来ません。)

書類郵送申請

『GビズIDの申請書』と『必要書類』を事務局に郵送して、審査を受けて合格したらアカウント登録、という流れになります。
オンライン申請に比べてやや煩雑な手続きとなりますが、マイナンバーカードを持っていない方、法人としてアカウントを取得する場合、紙申請の方が慣れている方などが向いています。
なお、プリンターが必要となる点には注意が必要です。(コンビニ等のネットプリントでもOKです)
発行までは1週間程度となります。

 2-3 アカウントを取得するまでの所要期間

この記事の冒頭で
「GビズIDってさぁ、取得まで概ね2週間ってもっと短くならんのかねぇ?」
という話題になったという話をしました。

上述の通り、オンライン申請では即時発行、書類郵送申請では1週間程度となっています。
※下図の通り、公式HPに明記されています。

では『2週間』というのはどこから出てきたのでしょうか。
実はこれ、以前は確かに『概ね2週間』だったのです。
その名残りを今でも公式HPから見ることが出来ます。

下図は公式HPの「よくある質問」になります。

このように、以前は『概ね2週間』だったのが、今では即時発行または1週間程度で取得が可能となっておりハードルが下がっていますので、まだ未取得の方は取得を検討されるのも良いかと思います。
と同時に、情報のアップデートの大切さをぜひ知っていただけたら幸いです。

※ちなみに、トップページの表記が間違っているワケではありません。『申請状況確認』など、トップページ以外のページでも「1週間」と表記されています。

申請状況確認ページより抜粋

3.郵送申請における個人・法人のアカウント作成方法

 3-1 郵送申請における大まかな流れ

このパートでは個人・法人それぞれの登録方法を説明いたします。
大まかな流れですが、まずGビズIDアカウントの作成には事前にメールアドレスが必要となります。
さすがにこの時代にメールアドレスを持っていない方はいないかと思いますが、1点注意事項として、

1つのメールアドレスでアカウントを複数取得することはできない

という点に注意してください。
複数事業を営んでいる場合は、事業毎にメールアドレスを用意しアカウントの作成手続きが必要となります。

大まかな流れは次の通りです。

公式サイトにメールアドレスや氏名などの情報を入力し、それをプリンターで印刷します。
プリンターで印刷した書類と申請に必要となる添付書類とを同封して事務局に郵送します。
審査に通るとアカウント作成のためのメールが届きますので、本人確認のためにログインします。
これでアカウント登録が完了です。

では個人・法人のアカウント作成方法をそれぞれもう少し詳しく書いていきます。

 3-2 個人アカウント登録の必要書類と手続き

個人アカウント登録に必要なものは以下の通りです。

  • 印鑑登録証明書(発行から3か月以内のもの)
  • 登録印
  • プリンター(コンビニ等のネットプリントでもOK)
  • メールアドレス
  • 電話番号(SMS認証用)

以下が申請手順になります。

  1. GビズIDのホームページにアクセスし、上部にある『アカウント作成』からプライム書類郵送申請ページへ進みます。
  2. 画面に従って必要事項を入力し、プリンターで印刷します。(これが『プライム申請書』になります。)
  3. 印刷した申請書に登録印を押印します。
  4. 押印した申請書と印鑑登録証明書を同封してGビズID運用センターへ郵送します。
  5. 1週間程度で審査完了メールが届きます。
  6. 審査完了メールを確認し、SMSでの本人確認を行います。
  7. GビズIDアカウントのパスワードを設定します。
  8. これでID登録が完了です。

 3-3 法人アカウント登録の必要書類と手続き

法人アカウント登録に必要なものは以下の通りです。

  • 印鑑証明書(発行から3か月以内のもの)
  • 登録印
  • プリンター(コンビニ等のネットプリントでもOK)
  • メールアドレス
  • 電話番号(SMS認証用)

以下が申請手順になります。

  1. GビズIDのホームページにアクセスし、上部にある『アカウント作成』からプライム書類郵送申請ページへ進みます。
  2. 画面に従って必要事項を入力し、プリンターで印刷します。(これが『プライム申請書』になります。)
  3. 印刷した申請書に登録印を押印します。
  4. 押印した申請書と印鑑証明書を同封してGビズID運用センターへ郵送します。
  5. 1週間程度で審査完了メールが届きます。
  6. 審査完了メールを確認し、SMSでの本人確認を行います。
  7. GビズIDアカウントのパスワードを設定します。
  8. これでID登録が完了です。

 3-4 審査をスムーズに通過するポイント

審査をスムーズに通過するポイントとして、以下のようなことに注意しましょう。

  • 事前に必要な書類を準備しておくこと
  • 記載内容が正確であることを確認する
  • 申請書と印鑑証明書が同封されているか今一度確認すること
  • 申請書に押印した印鑑と証明書の印が同じであるか今一度確認すること

以上のポイントを意識すると審査をスムーズに通過します。
色々な方からお話しを聞く中で、上記の中で特に私が注意点としたいのは、「記載内容が正確であることを確認する」になります。

何をそんなの当たり前のことを!
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば、申請書には「1-1-101」と記載した一方で、証明書には「1-1-●●マンション101号室」となっていた場合に書類不備で再申請となった、という話しをちょくちょく聞きます。

申請書には、証明書と同じ情報を正確に記載するようにしましょう。

4.GビズIDによって申請できる補助金の一例と注意点

 4-1 GビズIDによって申請できる補助金の一例

2019年にGビズID制度がスタートして以降、現在までに様々な行政サービスがGビズIDを活用することで便利に利用することが出来るようになってきました。
今回はその中から、GビズIDによって申請できる補助金の一例を紹介したいと思います。

  1. IT導入補助金:様々な経営課題を解決するためのITツール導入を支援するための補助金
    申請にはGビズIDが必須
  2. ものづくり補助金:試作品開発や生産プロセス向上に関する設備投資を支援するための補助金
    申請にはGビズIDが必須
  3. 事業継続力強化計画:補助金そのものではありませんが、ものづくり補助金における加点対象となりますので、ものづくり補助金の申請を検討されている方はぜひ取得しておきましょう!
    申請にはGビズIDが必須
  4. 小規模事業者持続化補助金:小規模事業者等の地道な販路開拓等の取り組みや、業務効率化の取り組みを支援するための補助金。紙申請の場合は減点されるため、実質GビズIDが必須

上記以外にも様々な行政サービスが受けられますので下記URLをぜひ一度覗いてみてください。
きっと新たな発見があるかと思います!

(GビズIDで利用できる省庁・自治体のサービス)
https://gbiz-id.go.jp/top/service_list/service_list.html

 4-2 注意点

これまでGビズIDにログインするには、

①SMSを用いたワンタイムパスワード認証
②GビズIDアプリを用いたアプリ認証

の2種類用意されていました。

GビズIDアプリはエラーが非常に多く、ログイン出来ないというお話しをしばしば耳にしていたことから当事務所では相談者様に対して『SMSを用いたワンタイムパスワード認証』を推奨してきました。

ちなみに、2024年1月9日現在、App storeでの評価は『星1.5』という凄まじい低評価となっています。

しかしながら、公式サイト上、
2024年以降、ログイン時のSMSを用いたワンタイムパスワード認証は、セキュリティを強化するため廃止予定です。
お早めに「GビズIDアプリ」を用いたアプリ認証への切替をお願いします。
というアナウンスが出されているため、今後はGビズIDアプリを用いる必要があります。

上述の通り、使い勝手が悪く感じられることもあるかと思いますが、仕様ですので、冷静にお問合せ事務局に問合せを入れるようにしましょう。
焦って変なことをするとアカウントロックという事態になり補助金申請が出来なくなる可能性もありますので注意が必要です。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回はGビズIDに焦点を当てて、

  • GビズIDとは
  • GビズIDアカウントの種類と申請方法
  • 郵送申請における個人・法人のアカウント作成方法
  • GビズIDによって申請できる補助金の一例と注意点

という構成で記事を書かせていただきました。

GビズIDアカウントを取得することで、補助金申請など行政サービス利用の幅が広がり事業運営にとって大きなメリットを得られます。
今回紹介した内容があなたのビジネスをより効率的に進める手助けになれば嬉しいです。

補助金は『募集期間』があるため、「知った時にはもう終わってた、、」ということが起こりがちです。
ぜひ当事務所では補助金に関する情報発信を行っておりますので、定期的に覗きに来ていただければ幸いです。

もちろん、当事務所でもお手伝いさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。
民間企業など行政書士以外が申請者に代わって書類を作成することは違法です。行政書士以外の書類作成代行の広報にはお気を付けください。

今回は以上になります。

ご相談やご不明点などございましたら当事務所までご連絡ください。
※新年となり、各種支援制度が動き始めると当事務所の業務状況次第ではお受け出来ない事態となることも考えられます。
ご興味がありましたらお早めにご一報ください。

皆さまの持続的な事業運営を願っております。
それではまた

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