3月の官僚~補助金の新しい公式情報はまだ?と思った時に読む話~
皆さまこんにちは。
ビジネス支援行政書士 ライズ法務事務所の米山です。
当事務所では補助金申請サポートなどを主業務としております。
さて、2月が終わって3月に突入し、今月を年度末としている企業も多いのではないでしょうか。
少しずつ気温が暖かくなり、春が近づいてきて晴れやかな気分になる一方、仕事面では年度末決算に向けて大忙し。。
という、何とも複雑な季節でもありますよね。
そんな3月を中央官庁職員はどのように過ごしているのでしょうか。
中小企業と違って職員数が多いんだから大したことないでしょ?
というか、そもそも役所って締めの決算とかはあるの?
今回は私の実体験をもとに、少しだけ紹介をさせていただきます。
今回の記事を読んでいただければ、「ちょっとぉ、公務員! 4月以降の補助金の公式情報早く出してよ!」というストレスも少しは和らぐかも?
それではいきましょう
中央官庁職員は3月にどんな仕事をしているのか
まず、「そもそも役所って締めの決算とかはあるの?」という点についてですが、
年度末決算のための仕事ももちろんございます。
ただ、決算の仕事は会計担当部署がほぼ一元的に担うため、多くの職員は別の作業で手がふさがっています。
実は多くの職員にとって3月は、離陸と着陸を同時にこなさなければならない季節であり、この作業で手一杯になっております。
※なお、この記事で言う『多くの職員』は、補助金などの支援制度を担当している職員を指しておりますので予めご了承ください。(多くの部署で何かしらの支援制度を持っているため、結果として多くの職員が何かしらの支援制度を担っているため、このように書いております。)
まず離陸作業とは何か、ですが、これは、新年度(4月以降)に向けて補助金制度を構築したり、交付要綱というルールブックを作成したり、概要資料というパワポ資料を作ったり、といった作業のことでして、要は、制度を新年度に向けて飛び立たせる作業、という意味です。
※実際に役所内で「新制度をフライさせる」と言ったりします(笑)
着陸作業はその逆で、終了に向けた作業になります。
でも、支援制度って「今年も予算措置されました」みたいなの多いよね?
そんなにしょっちゅう終わらないよね?
はい、それはその通りなのですが、役所の仕事は基本的に1年ごとに区切りを付けることとなっております。(これを『単年度主義』と言います。年度末が近づくと道路工事が増えるアレです(笑))
いったん補助金を終わらせ、そして正しく使われているかの精査を3月中にする必要があります。
皆さまの中にもひょっとしたら「実績報告書を2月末まで(案件によっては3月上旬まで)に提出せよ」って言われたという方がいらっしゃるかもしれません。
これはまさに3月に職員が精査するので、その時間を確保する必要があるから2月中なり3月の早い段階で出してもらっているのです。
ちなみに、それはそれはかなりの数の資料になりますが、割りとちゃんと(というより、ほぼ全部)読んでチェックしています。
そして、離陸と着陸を同一の担当者が同時にこなすとなると、やはりどうしても手が回りません。
では、新年度用の情報発信と当年度の補助金の精査&支払いではどちらを優先すべきか。
もちろんどちらも大事なのですが、やはり精査&支払いの優先度が上回ります。
そのため、新年度向けの情報発信がやや遅れてしまうのです。
ただ、新年度向けに全力を注いでいる時よりもスピード感は鈍っているものの、手を止めているわけではなく、時間を上手く作って作業を進めているはずですので、当事務所では深呼吸をしながら情報を待ちたいなと思っております。
何か新たな情報が出ましたら、当事務所でも情報発信をしていきたいと思っていますので、ちょくちょく覗きに来ていただけると嬉しいです。
今回は以上になります。
ご相談やご不明点などございましたら当事務所までご連絡ください。
※新年度の各種支援制度が動き始めてきているため、当事務所の業務状況次第ではお受け出来ない事態となることも考えられます。ご興味がありましたらお早めにご一報ください。
皆さまの持続的な事業運営を願っております。
それではまた